赤ちゃんがぐっすり寝られるコットがあれば、避難所での負担も軽減されるでしょう
大人用の段ボールベッドはあるのになぜ赤ちゃん用がないのだろう。被災地の避難所で、赤ちゃんが暗闇の中で間違って踏まれないように抱き続けて疲れ果てているママを見て感じたことです。コンビウィズのひなん所用コットは、ベビー用品メーカーのノウハウを活かして研究開発を重ねて作られた信頼のおける製品です。ママやパパにとって、赤ちゃんがぐっすり寝られるコットがあれば避難所での負担も大きく軽減されるでしょう。
赤ちゃんは環境の変化に敏感です。
赤ちゃんは不安な気持ちを言葉で伝えられません。
赤ちゃんは避難所でも泣きます。
安心させてあげてください、赤ちゃんを。
52%の親子は
すぐに避難所に行きません
災害大国といわれる日本では、毎年のように大きな自然災害が発生し、多くのかたが避難を余儀なくされています。
その中でも赤ちゃん連れでの避難は想像以上に厳しく、避難所に行くことをためらってしまう現実があります。
たくさんの人や雑音の中、避難所でぐずる赤ちゃんと周囲への気遣いでママやパパは
ひと時も心を落ち着かせることができません。
さらに災害時には赤ちゃんを保護する衛生面などの対策は後回しになりがちです。
避難所で過ごす際は、毛布や衣類に赤ちゃんを寝かせるかたが多いようです。
また、乳児用のベッドがあれば約70%のかたが使用すると回答しました。
また、内閣府(防災担当)の避難所運営ガイドライン(平成28年4月)では、女性・子どもへの配慮として、
授乳室/スペースの設置や、母子(妊婦・乳児)の避難スペースを設置するなども検討項目に上がっています。
避難所で過ごす赤ちゃんを安全なスペースで守るために、
ベビー用品総合メーカーコンビとしてどのようなお手伝いができるかを考え開発したのが
『Combi ひなん所用コットHB11 ベビーにこっと』です。
赤ちゃんもママもできる瞬間があるように。
避難所という非日常の大変な環境の中で赤ちゃん・ママ・パパが
少しでも穏やかに過ごせるように製品に願いを込め、『ベビーにこっと』と名付けました。
災害対策の要素には、行政が行う「公助」、地域で助け合う「共助」、自分自身や家族で蓄える「自助」の3つがあります。
避難せざるを得ない状況となる災害には、「南海トラフ地震」「首都直下型地震」などの大規模地震だけでなく、台風、洪水、崖崩れ、豪雪、火災、噴火などの災害も数多くあります。
災害が起こり避難指示が出た際には、お住まいの地域で開設される避難所へ向かう方が大半だと思います。しかし避難所で赤ちゃんと過ごすのに必要なものが用意されているかなど、赤ちゃん連れのご家族が避難を行動に移すには様々な面でハードルが高い状況です。さらに行動をためらっているうちに逃げ遅れて、救助されるといった現実もあります。お住いの地域の避難所はどのようなところにあり、乳児連れでも避難しやすいのか。事前情報があると、ママやパパがいざという時の行動のハードルを下げるきっかけとなるでしょう。「公助の備え」としてぜひご検討ください。
大きな災害時、豪雨や強風・落雷等の悪天候や、事故・混雑などのために、交通の機能が停止状態になり帰宅困難となる可能性があります。そのようなときに被災や疲労が重なると、一時避難できる場所が大きな助けになります。
災害はいつどこで起こるか分かりません。赤ちゃんを預けている時やママと赤ちゃんだけの時、またご家族でお出かけ中の時かもしれません。そんなもしもの時に備えて、一時的にでも避難して来たかたを受け入れることは、沢山のかたの助けになるはずです。地域貢献の一環として「共助の備え」としてぜひご検討ください。
ベビー用品総合メーカーコンビのノウハウを活かした安全性の他、組立の簡素化などにもこだわりました。コットの中では『まるでママに抱っこされているような安心感』を目指して、ここちよい空間をカタチにしました。
品番 | 製品名 | 使用対象月例の目安 | 使用可能体重 | 本体外形寸法(1個) | 質量(1個) | 外箱外形寸法(3個) | 外箱質量(3個) | 材質 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HB11 | Combi ひなん所用コット HB11 ベビーにこっと(3個入) |
生後0ヵ月〜 6ヵ月くらいまで ※1 |
11kg以下 | 【幌あり】 W477×D814× H610mm |
2.3kg | W485×D843× H240 |
8.3kg | 本体/ダンポール パッド/ポリエステル 幌/ポリプロピレン |
¥45,000 (+税)(送料別) |
使用期間の目安 | 使用開始から1ヵ月以内 ※2 | 保管期間 | 製造日より5年間 |
大人用の段ボールベッドはあるのになぜ赤ちゃん用がないのだろう。被災地の避難所で、赤ちゃんが暗闇の中で間違って踏まれないように抱き続けて疲れ果てているママを見て感じたことです。コンビウィズのひなん所用コットは、ベビー用品メーカーのノウハウを活かして研究開発を重ねて作られた信頼のおける製品です。ママやパパにとって、赤ちゃんがぐっすり寝られるコットがあれば避難所での負担も大きく軽減されるでしょう。
危機管理教育研究所 代表
危機管理アドバイザー
国崎 信江 様
コンビウィズ株式会社
開発部企画担当
河村 さん
令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
私は発災翌日から被災地に赴き、赤ちゃんのいる世帯への配慮が十分でない状況のなかで避難所にいる赤ちゃんにベビーにこっとを提供してきました。
雑魚寝で生活している環境下において若いお父さんお母さんに喜ばれたのは言うまでもありません。
被災地では赤ちゃん用品が避難所に届くころには避難所に適応できない赤ちゃん世帯は避難所を出ていることが多く、日頃から備えていない限り赤ちゃんを守ることは難しいと感じています。
この度の令和6年能登半島地震により犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、国崎さんはじめ被災者の救済と被災地の復興支援のためにご尽力されている方々に深く敬意を表します。
今回、国崎さんのご協力で、被災後すぐに避難所でベビーにこっとが使用されている写真を見たとき、やっとお役に立つことができて胸が熱くなりました。
いざという時、安心して避難できる環境が整っている社会になって欲しいと願っています。
※この対談は2023年12月に実施しました。
Combi ベビーにこっとHB11は、新潟県にて2004年長岡市と、2007年柏崎市で発生した地震のニュースを見て、外で避難されるお子様のために何かできないかなと思ったのがきっかけで構想がはじまりました。
当社が防災製品を手がけるのは初めてのため、まずは実際に被災されたママたちにグループインタビューをしたいと思いました。ただその前に、防災のスペシャリストの方にアドバイスをいただくのがいいだろうということで、インターネットで検索して国崎さんを見つけました。「この方だったら!」と思い飛び込みでご連絡したところ丁寧に対応していただき、そこで防災製品のデザイン案を持ってアドバイスをうかがいに行ったのが、国崎さんとの出会いです。
その時、翌月柏崎市にグループインタビューに行くお話しをしたところ、一緒に行ってくださるということで同行いただきました。赤ちゃん連れの被災された方々のご意見をうかがうことができたのは、柏崎で地震があった翌年の2008年のことです。
私は2004年新潟県中越地震の時に被災地支援に行っておりまして、お母さんや小さなお子さんが被災生活で困っているのを見ていたので、柏崎市に行かれるというお話を聞いた時は是非同行したいと思いました。
同行の際に、お母様方に被災当時のことを聞くことによって、心を傷つけることにならないだろうか。質問の内容も失礼にならないだろうかということを河村さんがとても気にされていたのが印象的でした。
グループインタビューでは、デザイン案をお見せしながら製品の説明をして、必要かどうかや改善点などのご意見をいただきました。その中で印象的だったことは、私がイチオシで考えていた段ボール製の授乳ボックスについて、「必要だけど目立ってほしくない」「視線が気になる」「着替えをする人も使うかもしれない」というご意見や、実際に似たような段ボール製を使ってすぐに壊れてしまったという話も聞き、「あれば良いというものではないんだな」と、ハッとなりました。
ただ物があればいいのではなくて、使用する環境や季節、使用時のルールなど様々な側面から考える必要があるということに気付かされました。
商品1つとっても地域柄や災害の規模、避難所に集まる方々の特性なども違いますので、柏崎市は1つのモデルとして、こういうお考えがあるのかという参考になりました。
ママやパパは赤ちゃんと一緒に避難できる状況か心配なようです。
避難所ではミルクやおむつなど、赤ちゃんとの暮らしに欠かせないものが
不足しないかや周囲のかたの目も不安となり、
さらに、赤ちゃんを寝かせるためのマットやベッドがあるのかなど
環境面の不安があるようです。