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子育て中のママ・パパが使いやすい施設レイアウトのヒントやメンテナンスについてなど、お役立ち情報発信しています。

[ベビー休憩室やトイレの必需品]おむつ交換台の設計時に考慮すべき5つのポイント

赤ちゃんとのお出かけに必要不可欠なおむつ交換台。
最近では男性トイレ内にも設置されるなど、目にする機会が増えてきたのではないでしょうか。
しかし、せっかくおむつ交換台が設置されているにもかかわらず使いにくい配置だとママやパパの印象はマイナスに。
最近はお出かけ先に「あって良かった」から「あって当たり前」、そして「清潔で使い勝手が良くないとイヤ」と快適さを求める段階にシフトしてきています。

ここではおむつ交換台が快適に使えるよう、ベビー休憩室やトイレに設置する上で考慮するべきポイントをご紹介します。

 

1 赤ちゃんから目を離さないレイアウトになっているか

おむつ交換台はお子さまの体を保持するための製品ではありません。
落下などの万一の事故を防ぐには、保護者や介助者がおむつ交換台から離れる原因をなくす必要があります。
2020年3月国民生活センター発表の「おむつ交換台からの子どもの転落に注意!」でも、使用中に目を離さないようユーザーへの警告表示の徹底が改めて啓蒙されています。

 

・荷物台を近くに置く

1才ではお子さまの体重も10㎏近く。
さらに着替えやおむつ、おやつに玩具といった大荷物を抱えてのお出かけは本当に大変です。

 


【お子様連れのお出かけ荷物例】このほか、お買いもの袋、抱っこ紐、冬はコートなども。

 

おむつ交換台の近く、あるいはおむつ交換台に荷物が置けると作業がしやすくなり、荷物を取りにお子さまから離れる心配もなくなります。
スペースの都合で荷物台が置けない場合は、近く(シート面の真上以外)に荷物掛けを設置すると良いでしょう。

 

おむつ交換台に荷物が置ける製品や荷物台と一体になった製品もあります。
詳しくはカタログをご覧ください。

総合カタログをダウンロードする

 

・おむつ用のゴミ箱を近くに置く

使用済みの汚れたおむつは、においが気になるうえ汚いのですぐに捨てたいものです。
ほんのちょっとならと離れると、お子さまは不安になり慌てたり、暴れてしまうかもしれません。

 

 

おむつ用ゴミ箱は、作業者がおむつ交換台から離れずに捨てられる位置に設置します。
ゴミ箱に「おむつ用ゴミ箱」「おむつも捨てられます」のように表記してあると、迷わず安心して捨てられます。

 

 

・お子さまを寝かせたまま保護者に手洗いをさせない

 

お子さまをおむつ交換台に寝かせたまま手を洗いに行かないよう、手洗い近くにはベビーキープを設置します。
ハンドドライヤーはお子さまが音に驚いてしまうので、ベビーキープから離れた位置に設置しましょう。

 

2 月齢に合わせたおむつ替え設備が設置されているか

 

自分で立つことができるようになる生後9ヵ月以降は、パンツタイプの紙おむつを使用する割合が高くなります。
おむつ交換台は高さがあるため、月齢が大きくなるとお子さまを持ち上げるのも大変です。
立ったままおむつ交換できる着替え台を設置すれば、作業効率が改善され、おむつ替えがスムーズにできます。
また、つかまり立ちをするようになったお子さまの転落など事故の危険性も少なくなります。

 

 

トイレに設置するチェンジングボードはストッキングの履き替えなど大人の着替えでも重宝されています。

CB14図面をダウンロードする

子どもから大人まで幅広く使えて便利な着替え台。床面、壁面どちらでも施工可能になりました「Combi チェンジングボードCB14」の図面・施工図・施工説明書がダウンロードできます。

 

チェンジングボードの記事はこちら


21年改正建築設計標準でも推奨! 施設のトイレ環境を向上させるCombiのチェンジングボード

 

 

3 作業スペースが確保されているか

 

おむつ交換台も着替え台も、設置の際は保護者が作業するスペースの確保が必要です。
特にトイレ内に設置するおむつ交換台は折りたたみのものが多いので、開いたときに立つ位置が確保できているか確認を。
設置スペースに合わせて縦開き、横開きを選択すると良いでしょう。

赤ちゃんが手を伸ばせる範囲に緊急ボタンなどがないか、他の設備と緩衝しないかも合わせて確認が必要です。

 

 

またベビー休憩室ではおむつ交換台が複数並ぶことも多いので、隣の方に肘がぶつかる事などがないよう、間に荷物台やベビーカー置場を取り入れるとスムーズに作業が出来ます。
ベビーカーごと移動するかたも多いので、作業者だけでなく他の利用者の動線にも配慮が必要です。

 

 

4 おむつが替えやすい形状か

 

柵に囲まれたベビーベッドが用意されている施設もありますが、柵の上から作業をしなければならず、赤ちゃんが中で動き回ってしまうとおむつを替えるのも一苦労。
ベルトがついていたり上や横にずれないようクッションにくびれや立ち上がりがあるおむつ交換台がおすすめです。
クッションの高さもベビーベッドより高くなっているので、背の高いパパでも楽な姿勢で作業ができます。

 

 

5 清潔に保てるか

 

おむつ交換台に汚物がついたままでは、雑菌やウイルスなどの感染のおそれがあります。
クッションが破けていたり黒ずんでいては、お子さまを寝かせる気にもなれません。
いつも清潔な状態で利用してもらえるように、使い捨てのペーパーシートを設置すると効果的です。

 

 

また汚れが取れにくい場合は新しいクッションと交換できるよう、おむつ交換台本体もメンテナンスしやすいものを取り入れると
良いでしょう。

 

【おむつ交換に関する不満調査より】

 

ペーパーシートの利用意向

2021年7月コンビで実施した「乳幼児の外出環境調査」(末子年齢が0〜2歳で全国に居住する20〜39歳の女性800名)より抜粋

 

ペーパーシートの利用意向は、全体では利用意向がある方が8割超
衛生面は多くのかたが気になっていることがわかります。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんの安全面や利用者の使い勝手など、おむつ交換台1つとっても気を付けるべきポイントがたくさんありますね。

今後の設計の参考になればうれしいです。

 

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